お誕生日カード
うちの法人ではデイのお誕生日カードを去年廃止しました。
結果的にはフェードアウトする形だったのであまり良い形とは言えないのですが、行った事としては間違ってなかったと思うんです。
誕生日カードを廃止した結果、利用者さんが離れた事もあるんですが、それはあまり大きな話では無いと思っています。
と、いうか利用者さんが辞めると言い出してからが今回のデイの方針を決めるキッカケだったんだと思ってます。
利用者さん側からしたら、今まであったモノが無くなった事は残念に思うでしょうし、楽しみにしてたモノが無くなるも残念だと思うんです。ただ、そう言って辞められた利用者さんは2人でした。もっと言うと2人合わせて週間2利用でした。それが多いのか少ないのかは運営される方の判断なので、僕らは何も言わないです。
利用者さんから楽しみを奪ったので決して良いことをしたとは言いませんし、わかってる期待を裏切るのは良くないことです。
その上で、フェードアウトして利用者さんが離れて、やっとうちのデイはどういう利用者さんに向けたプログラムなのか、どういう事をしているデイなのかを考えるようになりました。
利用者さんを裏切った事は良いとは言わないですが、もしミスマッチだったのなら良いきっかけだったのかも知れません。
利用者さんからしても他所のデイを見るのも悪いことではないと思ってます。
お誕生日カードを喜んでいただける利用者さんと、どうでもいいと思っている利用者さんの違いや、うちのデイでお誕生日カードやお誕生日会を行う意味や理由を考えさせられるきっかけでしたし、これからのうちのデイサービスの方向性をスタッフが考える事にも繋がりました。
一応ですが反論としては、お誕生日カードやお誕生日会が不要とは思ってないです。実際にそれがきっかけで辞められた方がいらしたわけですから。毎月のプログラムとしても悪いわけではないですし、そうやって一人一人にスポットを当てることや、現在何歳や誕生日やから何月などの見当識へのアプローチも出来ますし、誰かにおめでとうありがとうを言われる体験にもなると思ってます。
なので、うちとしては職員不足で誕生日カードをフェードアウトしていった結果、僕を含めたスタッフが自分らの仕事に向き合う事になりましたよ、っていうお話でした。
おまけですが、
誕生日カードと言うか顔写真はある程度撮っておいて貰えると助かったって話は聞くことがあります。中々写真を撮る機会って無いみたいで、年に一回程度でも請求書とかと一緒にお渡しすると喜ばれたり、利用を停止されたご家族から写真無いですか?と言われたりするとかがあるので、誕生日カードみたいなもんやんけ!って思われるかも知れないですが写真を撮っておくのは悪く無いですよ。