もんじゃもんじゃ

もんじゃ焼は食べたことがありません

会話の続きを演出できれば信頼されるよ、というお話

先日、知人と話していた時にひらめいたことがあったんです。
いつものように職場の愚痴を言ってたんですが、その中でお互いに意気投合した話が「前に注意したことを忘れる奴は信用できない」ってことだったんですよ。

職場でよくある話だと思うんですけど、一回注意してそれを覚えてくれている人と、覚えてない(ふりかもしれないけど)人がいてるんですよね。

何度注意しても治らないなら期待はできない

人に注意するのってそれを直してほしいからなんですよね。
なんで直してほしいかというと、それをすることで時間が無駄になったり手間が増えたりするからなんですよ。って話は分かってもらえると思うんですけど、
注意した時に、わかりましたって言ってくれて、そのあとに同じことが起こった時に「またしてしまった」という行動をとる人は、そうだよね気を付けてね、で終われるんですよ。
昨日指摘したミスを今日もして「そんなこと初めて聞きました」みたいなリアクションする人っているじゃないですか。昨日の今日じゃなくても「そんなの知りませんでした」ってリアクションも同じなんですけど、それをされるとぐったりするんですよね。

ミスをめてるんじゃないですよ

ミスは仕方ないです。誰でもします。そんな事どうでもいいし、ミスは認められないとどうこうとかは別の話なんですけど、ミスはいいんです。2回目3回目のミスも今はいいです。
今回の問題は、指摘されたことを覚えているかどうか。もっと言えば覚えている反応ができるか。これです。

毎回ゼロからスタートなのか

何かミスがあっても「それは気を付けてね」で終わりなんですよ。
2回目ミスがあっても「前の注意で何かわからないことがあった?」「どんな事がわかりにくいの?」とか原因を探れるんですよね。何度もミスを繰り返してても、傾向とか苦手な箇所とかを一緒に探れるじゃないですか。結果的にミスを減らしていければお互い満足なので、その過程にミスが起こることは仕方ないのです。

で、今回のお話はこのミスをなかったことにする人のお話なのです。
ミスが起こりました「気を付けてね」、2回目同じミスが起こる「気を付けてね」3回目4回目5回目、、、そのうち「前も言ったよね?」に対して「そうでしたっけ?」とか「初めてミスしました」みたいなことをされるパターンです。

上のと比べて、何も進まないんですよね。もっと言えば次の日になればリセットされる感覚。正直これはつらいんですよ。
別にミスを指摘したいとか、2回同じことを言わせんなとか、1回しか言わんぞとかではないんですよ。これのきつい点は「昨日の自分の行為がなかったことにされること」なんです。
他者から見たら偉そうに見えるかもしれないし、怖い存在化もしないですけど、他人を罵倒したり注意したりしてストレスって発散できないものなので、注意すること自体がストレスなんですよ。
なので考えてわかりやすく説明してみたり、相手に考えもらえるように促したり頭を使って接しているんですけど、その行動をなかったことにされるわけです。本当につらい。

次のステップに行けない

それが新人さんなら、方やミスをしながらでも仕事を覚えて仕事を任せられるようになっていく人、方や最初のところで足踏みして進めない人に分かれてしまうわけじゃないですか。
仕事を覚えるほうも、同じことばっかりも面白くないと思うし、覚えてもらうほうも同じことばっかりでつらいんですよ。

で、その結果何が起こるかと言ったら、何かを任せられる人と任せられない人に分かれちゃうんですよ。
この傾向って他にも当てはまると思っていて、会話でも次に進める人と、毎回同じような会話しt化できない人。会議だと、前回の会議を参照して進められる人と、毎回会議の話題が同じ人。
仕事でも個人的な関係でも、話が進んだり広がったり深まったりする人と、毎回あいさつして天気の話や昨日のテレビの話しかしない人だと、どちらが仲良くなれるかって話ですよ。

「で、あの話どうなったの?」

営業の技で、相手の話をメモするってのがあるじゃないですか。あれの使い方って、
例えば、コロナで大変ですねって言ったときに相手が「そうなんですよ、リモートでもいいと思ってるんですけど、中々リモートにしてくれないんですよね。」って言われたとするじゃないですか。
次に会ったときに「リモートにしたいって言ってた件、会社は了承してくれたんですか?」って話したら「そうそう、上司に言ったら案外すんなりいって、、、」とか「いやぁうちの会社はリモートとか言えないんですよねぇ、、、」とか相手が勝手に話を進めてくれるんですよ。
で、前回の会話を覚えてなかって(メモを取って中って)2回目でも「コロナで大変ですよねぇ」って話をしがちなんですよ。

これの違いは、会話を前に進められるかってところなんです。例えば毎回会った時に天気の話しかしない人と、なんだかんだでプライベートの話をする人とどちらに親近感が得られるか、ということです。

こんなことあたり合えと思うと思うんですけど、案外できてる人が少ないんですよ。でも簡単なことなので、やってみる価値はありますよ。

小さな勝利と小さな前進

この話を考えていた時に思い題したのがテレサアマ―ビルさん。
この人の研究で、モチベーションを上げるには嘘でも小さな達成と小さな前進を演出することというのがあるんです。

この考えで、営業の話を読むと、
小さくても積み重ねていく会話が前進を演出し、その人と会うモチベーションになる、になると思うのです。

この考えで上のことを見ていくと
何度も同じ注意をすると、前進がないと感じてしまい無力感にさいなまれると同時に、その人とかかわることや伝えることのモチベーションを失ってしまう、とも読めると思います。

誰にでも小さな前進を

書くつもりがなかったというか、今思いついたんですけど、
逆に言えば、「それ初めて聞きました」ってリアクションをしてくる人に対しても小さな前進の演出をしてあげれば、何かしらのモチベーションの向上が期待できるのかもしれないですね。
あえて、「前は全然やったけど、今回はここまでできてたね」とか「いやいや、先月より○○が増えたやん(早くなった)」とか相手のリアクションを無視してこちらのみで話を進めていければ、もしかしたら改善するかもしれないですね。

って、そんなにうまくいかないですよね。