洗濯機と炊飯器と、後編 - もんじゃもんじゃ

いやー、あんな話が長くなるなんて思わなかったです。ほんとごめんなさい。

前編はこちらです。

前回は、そこそこ自立してる人達でも家事が出来る人が入院したら困っちゃうよ、って話で困りそうな感じの所までは書いたんですが、今回はその続きです。

前回に書いたのを踏まえて説明します。

家事をしていた人が入院して家事をしてこなかった人が残ってしまったパターンのお話です。逆なら（家事に関しては）ゆっくり羽伸ばして休んで下さいねー、でいいんですが、家事出来ない人が1人暮らしする訳ですから大変なんですよね。

ただIADLは問題ありだがADLは問題無しのパターンとも言えるんですよね。

ADLとは（IADLは前回参照）

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乱暴に言うと、やろうと思えば出来るけどやり方が分からない、って状態ですね。

なので、やり方がわかれば問題無いんですよ。

一つ一つ見ていきましょうか。

食べれれば問題無いならお金で解決しましょう。レトルトや冷食があるので利用するのは良い事です。簡単な調理は出来る人多いのでご飯炊けると幅が広がります。

短期の入院なら全くしなくても死にはしないです。退院後に怒られるかもしれませんが。片付けは才能と思ってますので出来る方はして下さい。出来ない方は掃除機が出来るとポイントが高いです。

洗濯は洗濯機がしてくれます。洗剤入れてボタンを押すだけです。干すのはハンガーにかけたらいいです。畳むのが面倒なら畳む前に着たらいいと思います。

買い物行ける方を想定しています。

短期なら何とかなる事が多いです。通知をわからないからと無視しなければ基本は何とかなります。

ってことで、大人が急に一人になっても何とかなるんですよ。基本的には。

何とかなる事をダラダラ書いてたのかと言われれば返す言葉が無いのですが、これからやっと本題です。

実際の利用者さんとご家族の話を聞いていると、家事をする人が入院した際に困ったのが洗濯と調理と支払いだったと言われる方が多いんですよ。

調理はご飯を買って勿体ない。洗濯は家族がするって言ったのに出来てなかった。支払いは未納が多かった、家賃滞納して嫌味を言われた、入院費より入院中の生活費が高くなっててびっくりした等

逆に入院しなかった家事を普段しない人に聞くと、炊飯器の使い方がわからなかったから外食してた、洗濯機の使い方がわからなくて困った、だったんです（サンプル数5くらいですが）。掃除機は何とかなったと言われていました。

洗濯機と炊飯器って簡単な家電なんですが、とっつきにくいんですよ。意見を言われた方は、クレーンのオペレーターをされていた方、日常的にパソコンを使われている方や、車の運転をしていた方など機械は全くといった方は居ないんですよね。それでも炊飯器と洗濯機は使い方がわからないと言われているんです。

僕もそうだったんですが、ボタンが少なくてボタンの説明がそのまますぎて、よくわからなかったんです。洗濯機も洗剤なんて適当にしても爆発するわけでも家の中が泡だらけになる訳でも無いのに、怖かったんですよね。やっぱり人間慣れないとダメですね。

ここまで書いたらそのままなんですが、まずは日常的に慣れることです。家事しない人にしてもらおうとしても中々なんですが、炊飯器と洗濯機のボタンを押す事だけでもしてもらう事から始めて頂ければ、きっとそのうち出来るようになります。

まずは慣れる事、ハードルを下げる事から介入を初めて貰って、苦手意識を薄める事。そのうち自分もそれくらい出来ると言うと思うので、その時にお任せしていって出来る範囲を増やしていって貰えたら、と思います。

結局は洗濯機と炊飯器のボタンの押し方くらいは知ってた方がいいですよってだけの話なんですが、長くなりました。お付き合いありがとうございます。

支払いも普段から情報の共有をしておくとかしておけばいいんですが、頼る人が居ればどうしても頼ってしまいがちですよね。まぁ、2週間程度の入院ならそんなに困らないと思いますが、出来るだけカード決済や口座引き落としとかにしておく方が良いんですけどね。

そうやって考えたら家事の参加率が見えてきて、何を手伝って貰ったら楽になるかがわかるかもしれないですね。（誰目線やねん）